推進体制
ALL KAWASAKIで川崎を低炭素社会に変えよう!
CCかわさきを推進するため、全市の多様な主体(市民、事業者など)による地球温暖化対策の推進ネットワーク「川崎温暖化対策推進会議(カーボン・チャレンジ川崎エコ会議)」を創設しました。事務局は、これまでも市内の温暖化対策を推進してきた「NPO法人アクト川崎」が務めます。なお川崎市役所は、全ての施策領域において全庁をあげて温暖化対策に取り組むため、市長を本部長、全局・区長を構成員とする川崎温暖化対策庁内推進本部を設置しました。
川崎温暖化対策推進会議 設立宣言
地球温暖化は、私たちの日々の生活や経済活動の結果、引き起こされている環境問題であり、人類の生存基盤をも脅かす深刻な問題です。このような危機に対し、私たちには今すぐに具体的な活動を行うことが求められており、市民はCO2排出の少ない生活を目指したライフスタイルへの転換、事業者はより一層の環境に配慮した生産活動とサービスの展開が求められています。
こうした中で、本年は京都議定書の約束期間がスタートし、北海道洞爺湖サミットでは、温暖化対策が議論されます。このような記念すべき年に、川崎市は「環境」と「経済」の調和と好循環による地球規模の持続可能な社会の構築にむけて「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」に取組むとの力強いメッセージを発表しました。
私たちが住み、働くまち川崎は、音楽や文化芸術資源に恵まれた暮らしやすいまちです。また、ものづくりを中心とした企業が集積し、日本の経済を支えているまちでもあります。このような特徴のあるまち川崎が、未来を担う子どもたちに安心して住めるまちを残せるように、川崎の市民・事業者が連携して地球温暖化に立ち向うため「川崎温暖化対策推進会議(カーボン・チャレンジ川崎エコ会議)」を設立します。
平成20年7月4日 川崎温暖化対策推進会議 参加者一同
会長の挨拶
NPO法人産業・環境創造リエゾンセンター
(東京大学大学院工学系研究科教授)
足立 芳寛
現在の社会は、石油や石炭といった化石燃料を利用することで、豊かで快適な生活を実現してきました。しかし、化石燃料に基づく従来型の社会経済構造は、一方で二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの大量排出をもたらし、地球温暖化という危機的状況を引き起こしています。こうした状況下、世界規模で低炭素社会に向けた社会構造・ライフスタイルの大転換が求められています。
川崎市は、臨海部にエココンビナートに代表される高度な環境・省エネルギー技術の蓄積があり、また、低炭素社会の実現に不可欠な未利用エネルギーの活用や資源循環型産業システムの構築が企業間連携のもとで進められています。
川崎市が誇るこれらの都市産業モデルを地球温暖化対策に取り組む全ての主体が共有することで、世界的な温暖化問題に大きく貢献することができるものと考えます。
こうした川崎市の温暖化対策に御賛同いただき、「川崎温暖化対策推進会議」の設立にあたり、多くの団体・企業の皆様に御参加いただきましたことに深く感謝いたします。
「川崎温暖化対策推進会議」を通じて、川崎市のみならず、地球規模の温暖化防止に向けて取り組んでまいります。
CC川崎エコ会議が目指すこと
「CC川崎エコ会議」は、「CCかわさき」を推進していくために次のような取り組みを行います。
- 1. CO2削減川崎モデルを推進します
- 市内の先端環境技術によりCO2排出削減を目指すとともに、製品、サービス等の温暖化対策を評価する「CO2削減川崎モデル」を推進します。また、市内企業のビジネスモデルの成功例や市民の活動を共有し、温暖化対策を推進します。
- 2. ネットワークの充実により「CCかわさき」を推進します
- 市民、事業者、大学、スポーツなど様々な主体が地球温暖化対策の推進ネットワークを形成し、市内企業のビジネスの成功例や市民活動を共有し、それぞれが連携して「CCかわさき」を推進します。
- 3. 戦略的情報発信
- 市内の優れた温暖化対策の取り組みを国内外に向けて情報発信し、「CCかわさき」をアピールします。